トヨタ・ファンカーゴ、主に買い物や通院で市街地を中心に月800Km位・5ヶ月位使う事が主で、 175/65/14の純正サイズ・ホィール(純正鉄ホィールを車購入時に冬用として一緒に発注こっちの方が長持ちするしキズ等も気にならない)で2.2kg/㎠の指定圧を2.35で使っています。交換前はコンチネタルの同サイズ・バイキングコンタクト6でした。コンチネンタルはTS770以来、降雪地向けバイキングコンタクト3・5・6と使いました。他の車でミシュランもマキシアイス2・ドライス・Xアイスと使いましたが、コンチの方が横すべりに強いのが気に入っています。今回もXアイス・スノーとこれと比較しましたが、このサイズのXアイスは2022年時点でロシア製造の為手に入らず、これにしました。2019年8月発表ですが2022年8月発注で2021年28週目製造の全て中国製でした。

雪道は 2022・12・23の降雪下での印象が主です。気温は0℃前後の水分の多いべタ雪で地面は温かいが場所によって上5㎝位は圧雪が凍結し表面は水が張っている。10-15㎝の轍・ウエット・凹凸・圧雪もありー本の道でも複雑に入り組むという路面で北陸平地ではスタッドレスタイヤが一番苦手なこういう雪が毎度の事です。

ドライ・ウエット: タイヤ断面が角ばっており接地面積も多い為か、夏タイヤのミシュランエナジーセイバー4と遜色無いと思います。元々スタッドレスは前述の型状からか直進安定性は有利だと思いますが、ホィールアライメントが正常ならハンドルに手を軽く添えるだけで真直ぐに直進し、コーナリングやブレーキングも素直に切っただけ曲がり、路んだだけ路んだ止まります。ハンドルにグニャリといった感覚も無く、ウエットでもスリップ等も無く、カタログに謳う通りスピードレンジTなので高速道でも印象が変わる事は無く不安は無いと思いました。

雪道: 横すべりに強く、法定速度(雪道では実質的に最高速度)であるならほぼ不満は無いと思いました。轍を乗り越えての車線変更や小道から大通り等の乗り入れなど荒れた不整地でもスリップなど無く良く雪をつかむという印象です。 滑っても挙動はゆっくりで分かり易く、立て直し易いと思います。ステアリングインフォメーションもハンドルが軽くなる等、相応にあると思います。なお、路面に雪が無く薄く氷が張るアイスバーンやミラーバーン等の苛酷な凍結路はほぼ経験がありませんので、この部分は評価できません。

ドライでも書きましたが、直進性が良いので雪でもハンドルが取られ難く良好でショック吸収性も優れているので車がゆさぶられ難く、後でハンドルを握る手が疲れ難く、これはスタッドレスタイヤでは重要だと思います。

乗り心地・静粛性: これは雪道でも書きましたが、ショック吸収性が良く、時速60Km以上では路面によってシャーッと高音ノイズが小さくスタッドレスタイヤではあるものの出て速度に比して大きくなりますが、それでもセイバーより小さく乗り心地も良いと思いました。ただ、これは空気圧が2.4とセイバーの方が高く、ソフトなコンパウンドとブロック剛性が低いサイプが多く入る等のスタッドレスタイヤ特有のトレッド面のデザイン等も関係していると思います。

燃費・耐久性: 最近はスタッドレスタイヤでも省燃費性を考慮した物がありますが、これは特にカタログにはありませんが、燃費はそう悪化しないと思います。経験からコンチもミシュランも耐摩耗性が良く、アライメントと月一の空気圧チエックが正しいならトレッド面は均一に減っていき、経年でのサイドウォールや溝の底面の細かいヒビも少なく、毎年夏タイヤに交換後に水洗いをして暗所に保管、最初の年に位置を裏面のサイド裏面のウォールに書き毎年前後入れ換えて使ったら、プラットフォームまで残り1mm位まで使うとして、当方の使い方で全て6年は使えました。性能の低下も緩やかで過去のいずれのタイヤでも最後まで安心して使えました。ただ、だからと言って通年(特に夏)履き潰す為でも使うべきでは無いと思います。スタッドレスタイヤは真夏での路面温度を想定した製品では無いと思います。かといって夏タイヤでは1㎝位の積雪でも例え横すべり防止装置があっても走れないと思います。

まとめ: 特に不満らしい所が無い普通に使えるタイヤだと思います。速度レンジがTなので降雪が多い雪国でも高速道路を良く使う人や月に1500キロ以上走る人には耐摩耗性も良いので良いと思います。非降雪地が主な人はバイキングコンタクト7も考慮しても良いと思います。コンチはやここ以外にヤナセ(最初はここが輸入元)やヨコハマ系・量販店にカタログや場合によっては実物がある所もあります。スタッドレスタイヤは特に欠品や価格動向が気になりますが、国内メーカーでも国外製が多くあると思うのでこの様なECサイトでは価格変動などは他よりそれ程差は無いと思います。8月〜10月までに発注・入手するのが欠品などに悩まされず確実だと思います。比較は2020年発売のミシュランXアイス/スノー、2022年発売のピレリ・アイズゼロアンシメトリコ、2021年発売のヨコハマ・アイスガードiG70といった所でしょうか。

最近は純正サイズでも指定圧より多く入れる必要があるXL規格があるので要注意だと思います。

余談ですが雪国では凍結防止剤(塩化カリウム)の散布が増えつつあるので車購入時に下廻り全面パスター塗装と車検毎に下廻り・エンジンルームスチーム洗浄と同じく下廻りパスター塗装をしてもらうと長持ちすると思ます。

まだ雪が無いので雪路はこれからです。走行はまだ少ないのですが乾燥路では意外と静かなのは驚きました。サマータイヤは国産のエコタイヤを使っていますがそれよりも転がりが良いように感じます。燃料消費もスタッドレスとしてはいいかもしれません。ドイツのタイヤでしたが海外製品侮るなかれですね。アジアンタイヤはどうだろうかなぁ、気になります。