意外に簡単なホイールのセンターキャップの外し方や交換時期を解説！

ホイールを車体に取り付ける際には「ハブ」とよばれる部品を介します。
ホイールのセンター部分の穴をハブにはめ込み、車体へ固定する土台のような役割を果たしています。
ハブを覆う部品がセンターキャップですが、装着している車もあれば、装着していない車もよく見かけます。
今回は、センターキャップの役割と選び方、交換方法、自作は可能なのか？という点を含めて詳しくご紹介していきます。

ホイールのセンターキャップは、ハブを覆うことを目的として作られています。
ホイールは、センター部分にあるハブや周囲のナットで安全に固定され、センターキャップの取付有無で走行に支障をきたすことはありません。
しかし、センターキャップを装着していない場合、いかにも「ネジ止め」されているような無骨な印象を拭うことができず、デザイン性の面からするとあまりよい見た目ではありません。
そこで、ホイールのハブ部分を覆い、見た目をよくする装飾的な意味合いでセンターキャップは使用されています。
ホイールを購入した際にセンターキャップが付属品として付いてくる場合もありますが、必ずしもセンターキャップの取付が必要ではないのです。

センターキャップを装着するうえでのメリットは大きく分けて2つあります。

1つ目は「見た目のよさ」です。
自動車メーカー純正品のアルミホイールには、メーカーのロゴがデザインされたものが多いです。
マツダやBMW、トヨタ(レクサス)、ホンダといったメーカーのロゴ（エンブレム）がセンターキャップについています。
これ以外にもセンターキャップはさまざまなデザインのものが多く販売されており、カラーもシルバーやブラック、レッドといったさまざまな色の種類があり、その人の個性を演出したりデザインのワンポイントとしても活躍するパーツです。

2つ目は「サビの軽減」です。
ホイールと車を固定するハブの部分は、走行中に雨風に晒される状態になるため、金属の劣化は避けられません。
そこでハブを覆うセンターキャップを装着することで、サビの付着を軽減することができます。
ただし、センターキャップはハブの部分を完全に密閉するものではないため、雨の浸入を100%防げるというものではありません。
そのため、防錆効果として過度な期待は禁物です。

気に入ったデザインがない場合、自分でオリジナルのセンターキャップを作成することもできます。
適合サイズのキャップが見つからない場合には、センターキャップ自体を手作りする人もいるようです。
ただし、走行中にセンターキャップが外れて、他の車に当たったり、歩行者にケガをさせてしまったりすることがあるので非常に危険です。
適切なサイズのセンターキャップを購入し、正しく装着することが重要です。
デザインが気に入らないという場合は、センターキャップに貼り付けるシールもカー用品店などで販売されています。
平均価格は1,000円前後のものが多く、気軽にドレスアップを楽しむことができますので、豆知識として知っておきましょう。

現在、愛車にセンターキャップが装着されている場合、その直径と同じものを選びましょう。
センターキャップが装着されていない場合は、ホイールのセンター部分に空いている穴の直径（ハブ穴径）を測り、それと同じサイズのセンターキャップを選びます。
ホイールがメーカー純正品の場合、特殊なサイズであることも少なくありません。
そのような場合、メーカーが販売する専用のセンターキャップでない社外品は装着不可能な場合もあるので注意が必要です。

センターキャップの外し方はいたってシンプルです。
センターキャップはプラスチック製であることが多く、ホイールのセンター部分にプラスチックのツメで引っ掛けて装着するタイプがほとんどです。
取り外す場合はセンターキャップの隙間にマイナスドライバーのような形状の工具を慎重に差し込むか、ホイールを車体から取り外して裏側から外へ押し出すようにして取り外します。
最近では「センターキャップレンチ」とよばれるセンターキャップを外す専用の工具も販売されており、およそ1000円～2000円で購入することができます。
また、意外に簡単にできるのが強力な吸盤を使用して外す方法です。
いずれにしてもツメの部分は折れやすいため、作業は慎重に行いましょう。

センターキャップは消耗品ではないため、期間や距離などを目安として交換時期が決まっているわけではありません。
ただし、装着部分のツメが劣化するなどして走行中に外れる危険性もあるため、ツメの部分が劣化していないか定期的にチェックをするようにしましょう。
ツメの破損などで外れやすくなっていたら、固定用の接着剤でしっかり固定するようにしましょう。

センターキャップをうまく取り入れることで愛車の印象が変わり、新鮮な気持ちになるはずです。
また、センターキャップには防錆効果などの実用的なメリットもありますし、価格も手頃なものが多いので試してみる価値があります。
センターキャップはカーパーツというよりもファッション感覚のアクセサリーとして考えると良いでしょう。
センターキャップの交換を検討している方やまだ装着していない方は、一度試してみてはいかがでしょうか。