ホイールナットの種類や選び方を解説!素材ごとの特徴も紹介
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はじめに
「ホイールナットって、どれでも同じに見えるけど…違いがあるの?」
そんなふうに思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
ホイールナットは車とホイールをしっかり固定するためのとても重要なパーツ。
実は、形状や素材によって適合性や性能に大きな違いがあります。
合わないものを使ってしまうと走行中にナットが緩み、思わぬトラブルに発展するリスクも…。
この記事では、ホイールナットの種類や素材ごとの特徴、選び方のポイントまでを分かりやすく解説します。
ホイールナットにはどんな種類がある?
ナットの形状による種類
袋ナット
画像出典:オートバックス公式通販サイト https://shop.autobacs.com/
ナットの先端が閉じていて、ハブボルトを覆う構造です。
雨水やホコリの侵入を防ぐ役割もあり、一般的な乗用車に幅広く使用されます。
貫通ナット
画像出典:オートバックス公式通販サイト https://shop.autobacs.com/
ナットの先端が開いており、ハブボルトがナットの外側に突き出る構造です。
ボルトが長い場合やナットが隠れる構造のホイールでの使用に適しています。
ロックナット
画像出典:オートバックス公式通販サイト https://shop.autobacs.com/
ロックナットとは、ホイールを盗難から守るために使用する特殊なナットです。
専用アダプター(キー)を使用しないと取り外せない構造で、通常の工具では外せません。
ナットの座面による種類
テーパー座(60°)
現在もっとも広く使用されているのが、60°テーパー座と呼ばれる形状です。
ナットの座面がすり鉢状に尖った設計で、ホイール側も同じく60°の角度で加工されているものに適合します。
現在流通している殆どの社外品ホイールは60°テーパー座対応であり、多くのメーカー純正ホイールもこの形状を採用しています。
球面座
球面座は、ナットの座面が球状に丸みを帯びた形状をしており、対応するホイール側も同じ曲面で形成されています。
ホンダの純正ホイールに採用されており、見た目は似ていてもテーパー座とは互換性がないため、誤って適合しないホイールに取り付けてしまわないよう注意が必要です。
平面座
一見シンプルに見える平面座ですが、非常に取り付け精度が求められる構造になっています。
ナットとホイールの接触面がフラットになっており、専用の座金(ワッシャー)で締め付ける場合もあります。
主にトヨタ車の純正ホイールに採用されており、座面の適合が限られるため社外ホイールへの流用はできません(一部の専用品を除く)。
素材別ホイールナットの特徴
スチール製ホイールナットの特徴
スチール(鋼)製のホイールナットは、現在最も広く使用されている素材です。
製造コストが低く強度があり、ネジ山など細かい部分まで高精度で製造できることから多くのメーカーが新車装着のホイールに採用しています。
錆が出やすい素材なので、劣化が目立ってきたら交換すると良いでしょう。
チタン・クロモリ製ホイールナットの特徴
チタン合金やクロモリ(クロムモリブデン鋼)を使用したホイールナットは、軽量でありながら非常に高い強度を持っています。
主にスポーツカーやサーキット走行を想定した車両など、高性能を求めるシーンで使用されることが多い素材です。
また、熱や錆にも強いのですが、その分製造コストが高くなっています。
アルミ(ジュラルミン)製ホイールナットの特徴
アルミ製、特にジュラルミン素材のホイールナットは軽量でデザイン性にも優れています。
ドレスアップ目的でホイールを交換する際に選ばれることが多く、カスタム用途に最適です。
ただし、スチールに比べると強度が低く傷つきやすいため、脱着時などでの取り扱いには注意が必要です。
ホイールナット取り付けの注意点
ホイールナットサイズの確認
ホイールナットを選ぶ際には、ハブボルトとの適合サイズをしっかり確認することが重要です。ナットにはいくつかのサイズ項目があり、代表的なものは次の通りです。
-
① M12
→ ボルトの直径が12mm(ミリメートル)であることを示します。
※「M」はメートルねじ(Metric thread)を意味します。 -
② P1.5
→ ねじ山のピッチ(山と山の間隔)が1.5mmであることを示します。
※一般的な国産車では「1.25mm」か「1.5mm」が主流です。 -
③ 21
→ ナットの二面幅(工具で回す部分の幅)が21mmであることを意味します。 -
④ HEX
→ 「Hexagon(六角形)」の略。六角タイプのナットであることを示します。
※つまり「21HEX」は21mmの六角ナットであるという意味です。
適正トルクで締め付ける
ホイールナットは車種ごとに定められたトルク値で締め付ける必要があります。
強すぎるとハブボルトを損傷し、弱すぎるとナットが緩む可能性があります。
専用のトルクレンチを使って、規定のトルクで締めることが重要です。
取付の際はハブボルトやナットホールに錆や異物が無いか、劣化による損傷が無いかなどを必ず確認してください。
また、タイヤ交換後は規定トルクでの締め付けをおこなった上でも、走行による振動や温度変化の影響でナットが緩むことがあります。
そのため、タイヤの脱着実施からおよそ100km程度の走行を目安に、ナットの「増し締め」を行うことが推奨されています。
まとめ
ホイールナットは一見するとどれも同じように見えますが、形状や素材、サイズによって大きな違いがあります。
誤って適合しないナットを使用してしまうと、走行中でのホイールの脱輪など重大な事故につながる危険性があります。
ナットの種類(形状や座面)、素材、サイズ、取り付け時のポイントを正しく理解し、用途・目的に合ったホイールナットを選ぶようにしましょう。
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